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北原

ID: hokennavi

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URL: https://www.car-erabi110.com/29681954.html
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■医療保険と生命保険の違い■


日本では伝統的に「死」に対する保険というものに対して忌み嫌う傾向があり、純粋な死亡保障の商品は欧米に比べてあまり売れ行きが伸びませんでした。
そこで貯蓄性をアピールすることで生命保険商品の売り上げが伸びるというスタイルが日本独特のパターンとして特徴づけられることになったのです。
これは日本人の死生観に基づく伝統文化でもあります。
そして時代を経て金融自由化の流れの中で「医療保険」というものを生命保険会社が扱うことになり、一躍脚光を浴びることになったのです。
顧客の立場からすれば、自分が死んだ後のことを考える死亡保障よりも、生きている間に万一病気で多額の出費を余儀なくされたらという危機感から、この種の保険商品が爆発的に売れ始めたのです。
しかしこの医療保険にもいくつか盲点があり、加入する場合には注意が必要です。
まず、払い込んだ保険料の総額と実際に受け取る保険金の額を比較したときに果たして「保険料総額<保険金」となるのかどうかという点です。
言い換えると、保険に入る値打ちがあるのかどうかということになります。
たとえば保障期間が長期のものと短期のものとがあります。
近年は、昔と違い、あまり長い日数の入院はさせてもらえない傾向にあります。
ならば現実的なことを考えて入院日数が短期のものを選べば、保険料も安くなるし、実態に合っていると考えがちなのですが、短期の商品は、確かに保険料も長期のものに比べると安いのですが、受け取る保険金の額も少ないため、場合によっては、「保険料総額>=保険金」ということにもなってしまうことがあるのです。
これはつまり、保険に入る意味がないということになるのです。
そもそも広い目で見た場合、保険に入るのはなぜかということを考えると、万一のときに、自分一人では費用負担が難しいというリスクに備えて、あらかじめ保険料を拠出しておくのが本来です。
従って、払い込んだ保険料と受け取った保険金額が同じであれば、そもそも保険に入る意味はないということになります。
まして、保険料の総額よりも保険金の額の方が少ないということになればなおさら意味のないことになってしまいます。
ですから、短期入院の保障であれば、医療保険に入る意味はほとんどないといえるのです。
医療保険はあくまで長期入院を前提として考えるべきなのです。
これは、保険そのものになかなか入れない特殊事情を抱えた方であればなおさら言えることです。
一般に、生命保険の場合、現在病院で治療中であるとか、妊娠中であるとか、危険な職業についている方などは加入を拒否されることが多いのです。
しかし保険商品の種類によってはこのような場合でも加入を認めてもらえることがあります。
但し、当然保険料は高くなります。
そのような場合でも、払い込んだ保険料総額と受け取った保険金の額が「保険料総額>=保険金」となってしまう確率はかなり高くなるということをお含みいただきたいと思います。
このように医療保険は確かに顧客にとってありがたい面もあるのですが、盲点もあるので注意が必要です。


■生命保険の歴史■


損害保険商品が順調に売れ、業界がめざましく伸長したのに対し、生命保険業界はなかなか発展しませんでした。
なぜなら人の死を扱う商品に対して人々が嫌悪感を示したためです。
特に日本においては死はタブーとされ、死というリスクに対する人々の対策としては呪術的な言霊現象のみが存在しており、それが絶対だったのです。
ですから合理的な料率計算に基づいた生命保険という商品は日本ではなかなか受け入れられませんでした。
保険先進国と言われるアメリカにおいても、生命保険の発展はおもわしくありませんでした。
社会でなかなか受け入れられず、かなりの反発を受けました。
倫理的、人道的にタブーという考えから生命保険は人々から敬遠されてきたのです。
「モノ」の損害という客観視できるものに対しては合理的な保険理論を理解できても、「死」という誰にでも起こりうる現実的リスクに対しては直視しようとしなかったのです。
そこで日本ではこうした特殊な文化によって保険商品販売が妨げられるため、保険に「貯蓄」機能を付加することにより、死というリスクに対する本来の「保険」としての意味あいよりも「貯蓄」商品としてのイメージをPRすることにより保険商品を販売していくことに成功したのです。
完全に保険を別の商品として売ろうとしたのです。
結果的にこの戦略は功を奏し、生命保険商品は爆発的に売れました。
ただ、それが日本人の「掛け捨て嫌い」を生むことになったのは誠に皮肉な結果と言わざるを得ません。
保険は本来、貯蓄商品ではありません。
財テクのための商品ではないのです。
しかし本来の保険というイメージを隠し、現実に誰にでも起こりうるリスクであるにもかかわらず死という本来のリスクを隠してまで生命保険商品を販売しようとしたことは保険の本質に反します。
この点において我々日本人は、我が国が保険大国という地位には遠く及ばない現状をしっかりと認識すべきです。
保険とは本来何なのか。
保険会社も利益を追求するためだけにただ販売しようとするのではなく、保険本来の意味をよくふまえてセールスに励んでもらいたいと思います。
現在、多くの生命保険会社が株式会社ではなく相互会社として存在しているのはなぜなのか、よく考えてもらいたいものです。
そして消費者である我々も保険教育というものを学校現場において行っていくべきではないでしょうか。
将来を生きていく子供たちが間違った認識のまま大人になってほしくないのです。
健全な保険社会、保険大国となりうるために、まずは小さいところからこつこつと積み上げていく必要があると思います。


■保険の流通チャネルについて(ネット保険の登場)■


昔から我々は保険を購入する場合、どのようにしているでしょうか。
保険会社へ直接出向いて購入する場合もあれば、営業担当の方に勧められてとか、昔から親の顔なじみの人に勧められてなどいろいろあると思います。
保険商品を販売するにあたり、その流通経路に着目すると、昔から独特の商慣習がみられます。
例えば損害保険商品はあくまで「モノ」的な見方をされますからその販売経路としては、例えばどこかの普通のお店に置いていても差し支えない性質のものといえます。
しかし、生命保険商品については、やはり人間の「命」を扱う商品だけに、そこらのお店に置いて自由に買ってもらうというわけにはいきません。
生命保険商品は昔からセールスレディ、つまり外交員が1軒ずつお宅を回り、フェイスツーフェイスで直接お話をしながら最終的に購入してもらうという手法がよしとされてきました。
ちょうど今から30年ほど前、セブンイレブンをはじめとしたコンビニエンスストアが爆発的に繁盛し、流通経路の末端を担う役目としてはかなり重要な位置を占めるようになりました。
大型小売店からコンビニエンスストアへの流通チャネルの時代的転換期でもありました。
メーカーにとっては、一般的な多くの商品はコンビニエンスストアに置いておけば放っておいてもお客さんは購入してくれるという、神話にも似た信頼感がありました。
しかし一方で、保険商品をコンビニエンスストアで販売するということについては、多くの反対意見があり、その主たるものは「人の命にかかわる商品をこのような小売店に置くのは不謹慎である」というものでした。
ですので当時は全くこうしたアイディアは相手にもされず、古い商慣習にしばられて、保険はいつまでたっても「独特の商品」としてのステータスを維持させられ続けてきたのです。
あれから約30年の月日が流れ、人々の考え方は大幅に変わりました。
なんと今ではインターネットで保険を購入できる時代になったのです。
昔のように保険をそのような販売チャネルで購入するのは不謹慎だというような駄目出しはなくなりました。
これだけ価値観が多様化してくると、人々の考え方もそれに応じて弾力的になるのでしょう。
その画期的な商品、ネット保険と呼ばれるものがそれです。
このネット保険のメリットは、人件費を抑えるため、保険料が安いということで、保険に費用をあまりかけたくない人には向いているといえます。
しかし、保険商品としての内容にある程度精通している人ならよいのですが、そうでない場合はちょっと困ることがあるかも知れません。
つまり保険の仕組みや商品内容に関しては自分でしっかり調べて納得したうえで加入する必要があるということです。
ともかく流通経路としてインターネットが活用されるようになったということはきわめて重大なことで、他の小売り商品同様、非常に驚異となる存在であることは間違いありません。
これから先保険商品の販売経路、流通チャネルがどのように変遷していくのか非常に楽しみです。


■ネット生命保険のデメリット・リスク・危険性■


かつて、保険契約といえば、保険会社の営業担当の仕事でした。
職場や知人などを通じてアポイントをとる営業も多く、1度は対面で保険会社の営業と話をしたことがある、という方がほとんどなのではないでしょうか。
そんな保険契約の常識も、ネット保険の登場でがらりと変わりました。
ネット保険とは、一般に「インターネット専業」の保険会社のことをいいます。
金融業の世界でも、実店舗やATMを持たない「ネットバンク」が話題になっていますが、ネット保険も同じく、申し込みはネットのみで受け付けていて、メールや電話のサポートはあっても、契約をとりにやってくる営業はいないのが普通。
営業のいる大手の生命保険会社がネット申し込みを受け付けているのとは、事情が違ってきます。
さて、人件費等のコストを大幅に節約することのできるネット保険は、そのコスト減分が保険料の安さに反映されている、というのが最大のメリットです。
また、対面で話をしなくてすむことから、自分の希望にあった保険を自由に選びやすい、という面もあります。
ですが、これらのメリットは、そのままネット保険のデメリットやリスクにつながるともいえます。
特に、「保険会社の営業と話をしなくてよい」ということは、押しの強い営業を苦手とする人の多い日本人の傾向から、歓迎する人が多いポイントですが、該当の保険のことを詳しく知りたかったり、より細かい見積もりを何パターンもとりたかったり、という時には、ネット上の情報確認やシミュレーションでは限界があると言わざるをえません。
それでも「商品を売りにきている」営業の口車にのせられるよりは」と考える方も多いとは思いますが、実際問題、実際に必要な保障よりも大きな額の保険に加入してしまった、というケースは結構あります。
さらに近年問題となっているのが「告知義務違反」です。
対面契約の保険は、健康状態等の告知が非常に厳しい分、保険請求時に「告知義務違反による不払い」が起きる可能性が少なくなりますが、自分で申告を行なうだけのネット保険では、どうしてもリスクが高くなる傾向にあります。
次に、会社の信用度の問題です。
今までの保険会社の歴史を追ってくると、大手の保険会社だからといって信用度が高いかといえばそうでもない、ということはあるかもしれませんが、それでも、知名度の低い会社名がずらりと並ぶネット保険では、信頼度が下がり気味になるのは仕方のないことです。
以上、ネット保険のデメリットと危険性についてみてきましたが、いずれのリスクも、十分に保険について知識を深めておくことと、どんな保険に入るかによって、回避することは可能です。
例えば告知については、営業担当に言った事実があるからといって、書類に反映されていなければやはり「違反」になります。
ネット保険だから危険、対面だから安心というわけでもなく、逆もまた然りですから、どのような保険の選び方をするにせよ、よく考えて選択するようにしたいものです。


■生命保険の最適な加入時期は?■


実は、生命保険に加入する際、最適なタイミングがあると言うことをご存じの方は、以外と少ないのではないでしょうか。
せっかく加入するのだから、出来るだけ好条件でお得に利用したいと思うのは、皆さん共通の考えだと言えます。
例えば、どういった理由から生命保険の加入を迫られているのかや、どういう形での保険料の支払いや各種特約の利用が出来る物を求めているかなどです。
こうした、個人差に拠って違いのある各種条件を一つ一つ埋めていくことによって、それぞれの方にとって最適なタイミング、最適な内容の保険を見いだすことが出来ます。
例えば、独身から新しく妻帯者や夫を迎える立場になった際、いわゆるライフイベントを迎えた瞬間が、人生に於いて、生命保険という商品の契約を初めて検討する、最適なタイミングの一つとなります。
その理由としては、生命保険という商品が、保険に加入する方ではなく、加入者にとって大切な家族の為に用いられる保険だという点です。
結婚をし、家族を持つと言う事は、大切な新しい物を手に入れると言う事になります。
ですから、ご自身にとって大切な物が出来た瞬間が、生命保険の加入を具体的に検討する最適なタイミングの一つと言えます。
また、学生から巣立ち、就職をした際も、生命保険の最適なタイミングの一つです。
具体的な理由として挙げると、ご自身が手に入れる安定した収入を得る事が出来るようになるという点を初め、社会的に一人前の状態になったという証でもあるため、自分だけでは無く、自分にとっての大切な方への気づかいという意味で、生命保険を検討するタイミングの一つです。
これ以外にも、初めて子供が生まれたときなども、大切なお子さんの将来の為、万が一の時に備えて生命保険の加入を検討する最適な時期となります。
また、こういったライフイベントに関するタイミングとは別に、具体的な理由が生命保険のベストタイミングとなる場合もあります。
その最たる物の一つが、税金対策です。
実は、会社員の方の場合、ほぼ無縁な物となっている確定申告と呼ばれる制度があります。
確定申告を行わず、源泉徴収という形で、給与から税が引かれている会社員の方にとって、生命保険に加入し、生命保険料を毎月、或いは年額一括で支払っている方に対して、生命保険料控除と呼ばれる制度の適用を、毎年年末に行われる年末調整と呼ばれる時期に受ける事が出来ます。
要するに、生命保険に加入している方に対して、その保険料の割合だけ税金を還付して貰う事が出来る制度です。
ですから、年末調整などに向け、事前に生命保険を比較検討し、或いは、まだ加入されていない方の場合は、加入することによって節税対策に充てることも出来ます。
このように、個人差がありますが、様々な条件で、生命保険の最適な加入時期が挙げられます。


■生命保険需要の歴史的変遷と保険文化の違い■


古代の人類は、自分の身を守るために、また食料を確保するために、常に集団でいることが当たり前でした。
これは集団でいること自体が、すなわち生活保障となっていて、金銭を伴わない、自然な形での生活保障需要の満たし方であったのです。
中世に入り、ヨーロッパでは、階級社会から農耕を中心とする封建社会へと発展し、経済都市もあちこちに生まれました。
それらの都市で経済活動をしている商人や職人は、それぞれ独立して活動をしていましたが、万一経済的損失を被ったときに、自分でそれを補填しなければならないというリスクに対し、自主的な取り組みとして、お金を出し合い、相互扶助を組織的に行うようになりました。
それがギルドと呼ばれる同業組合なのです。
ギルドでは組合員が一定の組合費を拠出し、冠婚葬祭をはじめとする経済的損失に、全員で分担するという助け合いが行われました。
このしくみを生命保険需要の始まりとみる人もいますが、これはまだまだ生活保障需要の変化した形とみなすのが妥当です。
生命保険という本来の形が生まれたのは、封建社会が終わりを告げ、協同組合からの束縛から解放された人々が資本主義社会という自由を獲得し、同時に自己責任を求められた段階でその起源をみることができるのです。
つまり、産業の発達が生命保険に対する需要を生み出したということです。
近代の生命保険はイギリスから始まりました。
イギリスでは産業革命によって近代化を実現しましたが、生命保険はタイムラグをもって発達してきたのです。
産業革命により大量に作り出された賃金労働者の生活を保障するする手段を準備するために生命保険に対する需要が高まってきたといえます。
では日本において生命保険はどのような流れで発展してきたのでしょうか。
それは明治初期の西欧文明が移植される中で、1つの制度として採り入れられたのです。
つまり、西洋では産業の発展に対してその後を追うように生成し発展してきた生命保険が、日本では逆に、産業発展の準備段階において、その手段の1つとして採り入れられたのです。
この点が日本の生命保険の流れの特殊性といえます。
次に日本における生命保険商品の変遷に目を移してみましょう。
明治初期の頃の生命保険商品は終身保険が圧倒的でした。
しかし徐々に養老保険が増加し、やがては終身保険と養老保険が拮抗する段階に移行しました。
そして大正末期には、終身保険は1割にも満たないほどになってしまったのです。
つまり、戦前は、死亡保障機能をもつ終身保険の需要が低く、逆に貯蓄機能を持った養老保険の需要が増してきたということになります。
近代生命保険が生成した西洋と比較すると、イギリスでは、遺族のための死亡保障という必要性が主となって生命保険需要が高まって来たのに対し、日本では貯蓄手段の1つという意味を含めた中で生命保険需要が高まってきたのです。
これは日本人の死生観によるものと思われます。
このように生命保険需要が発達してきた背景にはそれぞれの文化の違いがあり、その発展形態に違いをもたらしてきたといえます。